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null「正確にやるんだ。ゆっくりでも、いいはずだろ」 「ああ、やるから……まちがいないよ……」  パイロットは、額の汗を拭いもせず電鍵を数度叩くと、ドッフオの機体を下げていった。 「……しばらくしたら高度を上げて、あの艦の動きをみる……」 「どうなるんだ? いつまでもこんなことやってると、いつか撃墜されちまう」 「いまの暗号電文で、迎えがくることになっているんだよ。そうすれば、無事釈放だ」 「そんなバカな……」 「ホラ、前が崖だ! 高度を上げたら、また無線だ」 「あ、ああ……」  ブリッジの小さな窓に断崖《だんがい》がせまった。ドッフオはそれを乗り越えるように飛行した。  視界が開けた。 「オーラバトラー!?」  チャムが、ひきつったような声を出した。 「来たか?」 「こっちにむかっている!」 「トロゥだ! 打電しないと攻撃されるぞっ!」  ステラは、パイロットの腕が飛んでこない距離をたもちながら、前方の窓をのぞいてみたが、均質な板ガラスではないから、歪《ゆが》んだ光景しか見えなかった。 「まちがいないのか?」