ルイヴィトンタイガ長財布
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ルイヴィトン タイガ ジッピーコインパース 小銭入れ メンズ 財布 M32832 【並行輸入品】
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[ルイヴィトン] Louis Vuitton 長財布 タイガ M30392 PVC×レザー D508 【中古】
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[ルイヴィトン] タイガ ポルトフォイユブラザ 二つ折り長財布 M32653【中古】
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null「格のひくい中見世や小見世ならまだしも、大見世の振袖新造が名代にでて客に押さえつけられるなんて、ちかごろあんまり聞かない話じゃないか。その上怪我を負わされたんじゃ、踏んだり蹴《け》ったり。それじゃあ、大見世の名が泣こうというもんだ。女将さん、泣き寝入りする手はありませんよ」  おえんはおせきの話をきいてあきれた。 「あんまりやることが乱暴じゃないか。あたしは腹がたって腹がたって仕様がないんだよ。だけど相手が蔵前の札差だからね。今までずいぶんうちをひいきにしてくれてるもんで、どう手を打ったものかとまよってるんだよ」  おせきはおえんよりもひとまわり年上だが、父の仁兵衛が馬屋をやっていたころからの知り合いで、たがいに気ごころがつうじていた。仁兵衛はよく宝屋の仕事をたのまれてやっていたものである。 「札差だからって、見のがしておくことはないとおもうよ。金の威力にものをいわせて、ふだん威張りかえってる連中じゃないか。それに日ごろ、通だの粋だのって気取ってる客がそんな横紙やぶりをやったのをゆるしておくのは、もってのほかだ」  はじめは憤慨のあまりおせきがおえんに相談にきたのだが、話をきいてからはおえんのほうがあつくなった。 「あんまりことを荒だてるのも本意じゃないけれど、このまま見のがしておくのは業腹だからね。ただなんといっても相手が天下の札差だから、すんなりこっちの言い分をみとめるとはかぎらない。むこうだってコケンにかかわることだ。もしかしたら札差と喧嘩《けんか》になるかもしれない」  おせきの心配はそこにあったのだ。 「非は一方的に客にある。遊廓《ゆうかく》の御法度《ごはつと》をやぶった千石屋がわるいんだ。喧嘩になるのをおそれてこれを見逃したら、吉原《なか》の掟《おきて》をまもれなくなりますよ」 「どうあっても御法度やぶりをゆるしちゃおけないねえ。ここはどうでも、おえんさんに出てってもらおうか。小菊の治療代と見舞金を合わせて十両ほども頂戴《ちようだい》しようか」  おせきはここでようやく決断をした。 「治療代はいくらでもないだろうが、見舞金がちと安すぎはしませんか。法度をやぶって生娘《きむすめ》を手ごめ同然にしたんだ。そんなやつはゆるしておけない。百両ふんだくったっていいとこだけど、まあ、ぜんぶまとめて五十両にまけておいたら」  おえんは正義感が燃えたぎって、おせきがつけた値段をなんと五倍に値上げした。 「値段はあって無いも同然、おえんさんにすべてまかせますよ。小菊のためにもこうしたことはきちんとしてやらないとね」  おせきはそういって納得した。 「相手が札差だろうとなんであろうと、御法度は御法度だ。きちんときまりはつけてもらうよ」  いやがうえにも、おえんの血は燃えた。  札差は吉原にとってはすこぶるいい客だが、御法度やぶりはゆるせない。しかも、札差は旗本、御家人の金融の元締として権勢を張るようになってから、江戸を我がもの顔でのしあるいている。札差の横暴、傲慢《ごうまん》な所業はよく耳にするところだ。金にあかし、権勢にものをいわせるわがままぶりは江戸の庶民の怒りを買うことがしばしばである。札差がすべて傲慢なのではないが、総じていえば、わるいやつが断然おおい。