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2015-01-28 20:46    prada 小銭入れ
 古書に興味はなくとも、金額には興味があるようだ。 「聡子さんにとっては、お金の問題ではないそうです。その……もし本が返ってくるなら、相応のお金を用立てていいとも、おっしゃっていました」  突然、栞子さんの隣に座っている女の顔から表情が消えた。背筋を伸ばしたまま、しばらく微動だにしなかったが、やがてぎしっと音を立てて椅子にもたれた。 「それ、本当に言ってたの」 「……ええ」 「それじゃ、やっぱりお金に余裕あるのね、あの人」  生気のない乾いた唇から、ふうっとため息がもれた。 「そういうことを気軽に言えるのが、やっぱりいいとこのお嬢さんね。うちの旦那も似たようなものだけど……どこか、子供っぽいというか」  独り言のようにつぶやいて、戸惑っている俺たちを代わる代わる見た。 「あのうちは遺産相続が本当に大雑把でね。うちの旦那は主に店を、聡子さんは北鎌倉の家を相続したんだけど、店の方にはだいぶ借金もついてきて……まあ、今すぐ潰れるほどじゃないにせよ、楽じゃないわ。こっちが地べたを駆けずり回ってる時に、高く売れる本を寄付するって聞いたもんだから……売って山分けすればいいと思ったわけ。誰も損しないし」  そういう事情だったのか。たぶんこの人はこの人で苦労を重ねてきたのだろう。本を売ろうと熱心に勧める気持ちも分かる気がした。 「言っておくけど、だからってわたしが本を盗んだわけじゃないわよ。もし盗んだんだったら、今すぐ返してるわ……お金が貰えるなら万々歳だもの」  彼女は手首の時計を見下ろすと、立ち上がってコートを着始めた。休憩は終わりらしい。 「そろそろ行くわね。あなた、うちの場所は知ってる?」 「あ、はい。聡子さんから、だいたいは……あの、もう一つだけよろしいですか」  栞子さんが人差し指を立てた。 「先週の日曜日、聡子さんのお宅を訪問すると決めたのは、いつのことでしたか?」  腕にコートの袖を通そうとしていた玉岡小百合の動きが止まった。彼女は目を細めて、記憶を探るように窓の外を凝視する。一|艘《そう》のボートが波を立てながら沖から戻ってくるところだった。