財布メンズ二つ折り薄型
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[ラン]LAN 二つ折り薄型全革財布(カード・お札・定期入れなど) ブラック
__1,98000
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[スィンリー] Thinly 実用新案登録済_日本製_分厚い財布から解放_カード破損軽減_薄型収納タイプスムース革シリーズ_札入Sサイズ
__8,464 - 9,63900
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(ギャラリープラス) Gallery+  二つ折り 財布 小銭入れ付き メンズ 本革 薄い サイフ スリム コンパクト 財布
__3,48000
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薄い財布 abrAsus(アブラサス)
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コードバン×本ヌメ革 カード札入れ/純札入れ/小銭入れ無し二つ折り財布
__14,04000
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【ノーブランド品】蛇革と牛革 二つ折り薄型長財布 ブラウン 艶なし マット
__6,26400
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null「そんならしげちゃん、大人しゅう遊ぶとよ」  千鶴子は潮の中に浸りかけ、一度娘の方を振りかえったが、そのまま波の中に歩みこんだ。 「刺又《さすまた》を借りてこよう」  可也君は、新妻と二人並んで潮の中に這入るのを恥らうのか、一寸千鶴子の姿をたしかめたまま、今度は砂丘の方に上っていった。潮は千鶴子の股《もも》の辺りを浸し、それから丁度たくし上げたお腰の裾《すそ》を洗うふうだった。殆ど動揺の無い水面だが、潮に浸ったところで、丁度牡丹《ぼたん》の花のように開いて赤くゆらいだ。ひとりでどんどんと鵜の岩の方に歩いていった。静子は太郎としげ子に浅い潮だまりを教えてやった。たなごのような小さな魚が泳いでいる。が、浅くて狭いその潮底の陽射しの中には、覗いてみると、つくづく不思議な海の生物が充満しているようだった。小さな磯巾着《いそぎんちやく》のようなもの、さまざまのヒトデ、微《かす》かな青い藻がその浅い水の底にゆらめいていた。太郎が、狂喜して水の中に浸っている。時々波がよろめいて、チョロチョロと一筋の襞を伝って流れ込む。 「太郎ちゃん。ここのお池の中から離れなさっせんとよ。ね、しいちゃんも、ここで大人しゅう遊ぶもんね。さん、海胆を探しまっしょうか?」  見上げる静子に私はうなずいた。静子はまるでこの磯の波間から生れだしたようだった。ほこらしく、のびやかに浅い水を踏まえて立っている。 「太郎。このお池から出たらいけないよ。出る時はチチを呼びなさい」 「ウン、ウン」  とうなずく太郎を置いて私は潮に入っていった。生ぬるい潮が、先ずユラリと膝がしらにからみ寄ってくるのである。透き徹った水だった。静子の長い腿《もも》の辺りから下を、青白く屈曲させている。その底に紅緑の目出度《めでた》い海藻《かいそう》類がなびいていた。  シンシンと潮は何処で声を挙げるとも知れず、不思議な響きを立てていた。水の分子と分子との間で鳴り合うのか? 又、あらゆる小さい貝殻や、小石や、岩の気孔にしみ入って、その呟《つぶや》きを繰りかえしているのか? なにか太古さながらの途方もない寂寥《せきりよう》と歓喜を誘う声だった。その声を背筋に聞きながら、波間に浮んで何処かの果へ浮び流れ去ってゆきたいような異様な酩酊《めいてい》に落ち込むのである。静子はいちいち岩間の海藻を金箆で剥《は》ぎ取って、その喰べかたと名前を説明していった。大小二つの海胆を拾いあげた。あわびを採った。 「でも、やっぱり芽の葉とりが一番面白うござすとよ」  私は静子の腕にたくしとられてゆく、海の芽の初《う》い初《う》いしい新緑を青く見た。静子の腿に揺れる波の文様《もんよう》と、海藻のゆらめきと、気高い現身《うつしみ》の法悦を、生涯初めてのものと拝み見た。しかし何を語り、何が摘まれていったか、あらかた夢のようだった。ただ透明な潮のゆらめく起伏の色だけを覚えている。 「チーチー」と太郎がやや深めの潮溜りに落ち込んで、泣いて私を呼ばなかったなら、私達はこの世に引き戻されるような事が無かったろう、というような気さえする。  太郎は頭から潮を浴びていた。ようやく岩の淵《ふち》に這い上ったふうで、それでも赤いヒトデだけはしっかりと握っていた。バスタオルやオーバーは、みんな牛車の上に残しておいたから、太郎だけ連れて、先に帰ろうと思ったが、静子はしげ子の手をひきながら、後ろから上ってついてきた。  静子の腰の赤籠にいつの間にか青い若布《わかめ》が充満しているのである。  牛車の側《そば》には未だ可也君夫妻は帰っていなかった。私は太郎を裸にしてバスタオルで拭《ぬぐ》ってやり、そのバスタオルにくるんで上からオーバーを着せてやった。  可也夫妻は中々帰って来なかった。が、刺又を持った可也君が、先ず砂丘の上に現れて、そのすぐ後ろから恥らう千鶴子がつづいていた。千鶴子はポッと頬を日光に焼いていた。籠に同じく入りきらぬ程の若布を持っている。 「お待たせしました」