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2015-02-19 10:30    helicopter
 今度は、由井先生が、連れに向かって、 「こちら、岡部さん。世界社の担当の方」  それから、髭の男性を紹介してくれた。聞いて、〈ああ〉と思った。『推理世界』にこそ縁がないが、新聞の文化欄などで写真を見る。歌人で、和歌史にも詳しく、学者評論家としても筆が立つ。一言でいえば、NHK3チャンネルの顔だった。藤山秀二《ふじやましゅうじ》。 「意外でしょう。藤山先生も、こちらの御趣味があるのよ」  藤山氏は、髭の中の唇をにこりとさせ、 「そういういわれ方をすると、何かあやしげなことでもやっているように聞こえますね」  由井先生も笑って、 「本当」 「——人の繋がり、集まり、というのは、いろいろな方向に向かって出来ますからね。僕の歌の仲間は、ドールハウスのことを知りません。関心がない。そういう風に、ぱっと切り替わるところが、かえって面白い」  由井先生にしても同じだ。あまり、趣味のことを表に出さない。 「どういう風にして、お仲間になったんです」 「わたしがね、前から小さいものが好きだったの。五年ぐらい前かしら、新宿を歩いていたら、こちらのグループの作品展にぶつかった。その時は、たまたま会場の方から要請があったそうで、小物の販売もやっていたの。普通のドールハウスのお店では売っていないものを、少しだけ売り出したそうなの」 「小物といいますと?」 「あの時は——」  藤山氏が、 「洗濯|挟《ばさ》み」 「そう」と、由井先生は、親指と人差し指の間を少し空けて見せ、「こんな、小さな洗濯挟み。家に帰って、じっと見ていたら、何を使って、どう作ったかが、分かって来た」 「謎解きみたいですね」